初めての就職は最悪な思い出です

私は、高校を卒業してからすぐ正社員で就職をしました。その会社は田舎の高校生を都会へ就職させ、6畳一間の部屋、共同のシャワー2つ、共同トイレ2つの寮を用意し、寮費1万円をとり住み込みで働けという条件でした。学校に来ていた求人の中ではまともなことを書いている会社でしたし、老舗の会社だったので安心して就職しました。
就職してしばらくは新人なので訳も分からず怒られることばかり。なんでそんなミスをするのか、そんなことも出来ないのによく就職しようと思ったな、給料泥棒など罵声を浴びせられました。そして仕事を覚えたければ人より早く出勤し、遅く退勤しろ!出来ないおまえは人一倍そうしないとだめだ。といわれました。当時素直にその言葉を受け入れ、先輩方より2時間早く出勤し仕事を自ら探して行い、休憩も昼食を流し込む5分だけ、退勤も皆さんが帰ってから2時間は残業しました。おかげで罵声を浴びせてきた上司は機嫌も良くなり、その下の上司も雑用みたいな仕事は新入社員がやってくれるからと長い時間昼寝などをしていました。もちろん上司に注意することも出来ず悶々としていました。そして求人票に書いてあった残業代も出ず。ボーナスも2ヶ月分の年2回ももらえず、すべてが嘘でした。私と一緒に就職した同期12人も次々やめていき私もそれに続くように辞めました。
当時の私にはブラック企業や労基に訴えるなどという知恵はなく、労務に関する法律も知らず、今考えれば未払いの残業代くらい貰えばよかった!と後悔しています。今後私みたいな惨めな思いをしたり無駄に働かせられたりすることがないように、このような出来事は明るみに出さないといけないなと思います。