労務問題山積の飲食店にはまった馬鹿な私

以前から飲食関係で働いていましたが、実家に戻ったことをきっかけに地元での飲食店の就職先を探していた私は、ハローワークで通勤圏内の比較的条件の良いところを見つけ応募しました。

 

面接ではオーナーシェフの人柄もよさそうでお互いの折り合いもよく即採用となりました。
就職してからまずはじめに不思議に思ったことは、勤務表やタイムカードというものがないということでした。雇い主であるオーナーのスマートフォンに出勤時間と退勤時間を入力するシステムで、後からどうとでも書き換えられてしまう状態です。年末年始など早朝から深夜まで店の手伝いをしましたが、もらえた給料は自分の計算よりかなり少ない額でした。

 

しかも賄いは毎日コンビニのおにぎりとカップめん。こんな賄いをだす店で働いたことは一度もなかったので本当にびっくりしました。

 

さらに気になったのはオーナーシェフの態度、入りたての頃は口調等も穏やかでしたが、慣れてくるにつれて指示が雑になり、まったく教えられていないことに対しても「こんなこともできないのか」と叱責される始末。

 

挙句の果てには胸ぐらをつかみ、殴られそうになる場面も。
土日など大変混雑するので慌ててしまうのは仕方ないことです。しかし10年も同じ場所でやっていれば、たいがい予測はつくはずで、ピークの時間に合わせて人手を増やせばいいし、人手が無いなら客入りをセーブすればいい。暇なときに集客すべき手を全く打たず、自分の経営能力の無さを棚に上げて、従業員に当たり散らす態度には本当に辟易しました。

 

毎日暗い表情で帰宅する私を見て、家族も心配し何度もやめるように言われましたが、すぐに辞めるのも悔しくて2年ほどそこに在籍しました。

 

あまりの理不尽さに結局匙を投げましたが、無駄な時間を過ごしてしまったと今でも後悔しています。今考えれば労務窓口に相談することもできたかもしれません。